基礎知識|せっこうボード二重壁の透過損失について

せっこうボード二重壁の透過損失について

せっこうボードの比重はコンクリートの2.4に対し、通常せっこうボード0.65と非常に軽い材料な為、質量則に基づく単体壁では遮音構造として困難であるとこが明らかです。したがって二重壁の効果(同じ面密度ならば中空のある方が性能は良くなる)を最大限に有効活用し、軽量かつ遮音性に優れた中空構造体を実現しております。

せっこうボードの遮音性能

  • せっこうボードの重さは、せっこうボード(GB-R)0.65g/cm3、強化せっこうボード(GB-F)0.75g/cm3、硬質せっこうボード(GB-H)1.15g/cm3と非常に軽い材料となっており、単体での遮音性能は下記透過損失グラフ通りとなります。
  • せっこうボード二重壁の透過損失について 図1.bmp

せっこうボードの特性として、2000Hz~4000Hz付近にて コインシデンス効果の発生がみられます。これは、板の上を伝わる屈曲波の波長と、入射する音の波長が一致する周波数において効率的に音を伝えてしまうことから発生します。
この現象は、材料への音の入射角に依存することからその最も低い周波数をコインデンス限界周波数(fc)と呼びます。
せっこうボードについても同様で、通常せっこうボードや強化せっこうボードの比重の違いやボード単体の厚さによってもfc値が変化することとなります。

せっこうボード二重壁の透過損失について 図2.bmp

上記表は、せっこうボードの重ね張りをおこなった場合の透過損失グラフとなります。同じ厚みのものを重ね張りした場合と違う厚みのものと重ね張りした場合、fc値の限界周波数のポイントがずれることから共鳴現象が一部改善されることにより周波数の落ち込みが低減出来ると言えます。

GB-R 12.5 + GB-R 12.5 fc:3150Hzにて29dB
GB-R 9.5 + GB-R 12.5  fc:3150Hzにて31dB